設立と経緯
TAAAの歩み
1992年 | アジア・アフリカと共に歩む会 設立 「民主主義国家として生まれ変わった南アフリカ共和国を教育面で支援していきたい」との思いで、1992年に埼玉県で小さな市民グループとして発足 現地の教育NGOを支援し、毎年一万冊以上の英語の本を南ア各地に送り始める |
1995年の写真 TAAAが送った本を読む生徒たち |
2001年 | クワズールーナタール州にTAAA南ア事務所を設立 日本人プロジェクトマネージャーが常駐し、 移動図書館車で学校巡回訪問を始め、生徒や先生と一緒に活動するようになる |
作業をするボランティア |
2007年 | 学校・コミュニティ菜園プロジェクトを開始 給食改善と有機農業普及のため、図書プロジェクトと併行して菜園活動を始める |
生徒と一緒に活動する プロジェクトマネージャー |
2011年 | サッカープロジェクトを開始 | |
2013年 | 特定非営利活動法人になる | |
2014年 | 外務大臣表彰受賞 |
設立当時の思い(活動の原点)
1992年、来日した地域リーダー から英語の本がほしいと頼まれる |
1990年、南アのマンデラ元大統領が30年に近い獄中生活から釈放されました。世界中から非難されていた人種隔離政策(アパルトヘイト)の終焉を願って、国連が南アに対して経済制裁を決めました。
この流れに反して1987年に日本は南アとの貿易高が世界で一位になったのです。日本人として、アパルトヘイトという過酷で非人間的な制度を持続させるのに手を貸してしまった社会的責任を忘れることはできません。
1993年、TAAAが送った本が 初めて南アへ到着した |
民主的な南アの建設に役立つ手伝いができればと、ANC東京事務所でボランティア活動をする中で、来日した南アの地域リーダー、ユニス・コマネさんの要請を受け、1992年に英語の本を日本で集めて送り始めたのが当会の設立のきっかけです。
コマネさんは看護大学の先生でしたが、黒人であるという理由だけで、ある日突然、住まいを追い出されて別の辺鄙な場所に移動させられました。そうした生活の中で、学校へ行けずに大人になった村の人たちに裁縫や識字教育の講習を行なっていました。
その識字教育に使う中学の英語の教科書を集めて送ることから、TAAAの活動が始まりました。