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活動地域のMAPTAAA活動日誌

菜園   学校・コミュニティ菜園プロジェクト

背景  ~南アの地方には農村がありません~


ゴベラ小学校での給食配膳の
様子。この学校も、給食が一日
唯一の食事という生徒が多い。

 アパルトヘイト時代、地方の住民の多くは、都市部や鉱山への出稼ぎ労働者の役割を担わされてきたため、アフリカ人社会の農村は発展しませんでした。
 対象地域は、大農業経営によるさとうきび畑が広がる一帯ですが、地元住民による「自分たちが食べるため」の農村が未発達なため、交通費をかけて町のスーパーでまとめ買いをするなど、僅かな現金収入の大部分を食費に充てています。保存食が多く栄養バランスが悪く、量も絶対的に不足しています。
 このような家庭環境から「学校での給食が一日の主な食事」という生徒が大多数を占めています。しかし、給食も質量ともに十分ではありません。


活動

 環境にやさしい有機菜園作りで、人を育てながら、地域の食糧確保と栄養改善を目指しています。
 専門家による研修を定期的に行い、栄養、環境、保健、伝統食についてなど、菜園技術以外の大切なことも伝えています。

学校菜園・保育園菜園
学校菜園と保育園菜園をサポートしています。40校の学校で、菜園委員会の生徒たちを中心に技術指導を行ってきました。
現在、彼らは、他の生徒や地域住民に菜園技術を教えられるようにまでになりました。また、生徒たちの力で、給食が改善され、困窮家庭への食糧支援もできるようになりました。生徒や保護者を通して家庭菜園も広がってきています。
保育園菜園では、園児たちが土いじりを楽しみながら、先生と一緒に基本的な菜園技術を学んでいます。
コミュニティ菜園
学校の敷地内や周辺で、地域住民によるコミュニティー菜園ができました。現在、6つのコミュニティ菜園が自立して活動をしています。

小学校敷地内のコミュニティ
菜園メンバー、ンギディさん
有機農業塾
2016年7月から、対象校のムタルメ小学校の敷地内で、有機農業塾が始まりました。
本格的に有機農業を学びたい生徒や卒業生、家庭菜園を始めたい地域住民が対象です。南アフリカおよび日本の専門家からの指導やアドイスを受け、人を育てながら、有機農業による農村作りを目指します。
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