TAAAの活動日誌 2002-2009年
2002年4月1日
1994年3月に南アを訪問した折、教会で本を教師たちに分けているところを取材してくれた福井聡さん(現毎日新聞ウイーン支局長)から、メールが届きましたのでご紹介します。
創設10周年、おめでとうございます。草創期にささやかなお手伝いをさせていただいた者として、その後会がたくましく、しぶとく活動を広げて行く姿を拝見させていただき、心強い限りです。 初めて野田さんから連絡を受けた時、私はヨハネスブルク駐在のアフリカ特派員でした。実は、アフリカ各地に届く日本からの援助を見ていて「モノや食料を贈るだけの援助」に疑問を感じていました。贈られる物資は本当に必要とされているものだろうか、必要な人に本当に届いているのだろうか、届いた後本当に活用されているのだろうか。現地の実情を考えず、贈っただけで自分たちの善意に満足して終わっていないだろうかーーと。 歩む会が他と違うなと感じたのは、活動が「進化」して行った事と、肩肘張らず粘り強く続けて行った事です。初めは本を贈るだけでしたが、図書館に通えない子供たちに移動図書館の寄贈を考え付き、贈る側と贈られる側の交流が広がって行きました。また、身の回りで出来る範囲の支援を続ける姿勢が光っていました。 援助とは、それを通して私たちが世界を学ぶ場です。歩む会の皆さんは新聞やテレビに出ないアフリカの今を最も良く知る日本人ではないでしょうか。次の10年、またボチボチ続けて行ってください。(福井聡、毎日新聞ウィーン支局長)