TAAAの活動日誌 2002-2009年
2004年8月2日
河合塾 2003年度南アフリカ教科書寄贈支援活動報告
河合塾メディア教育事業部 宮崎敦子
2003~04年にかけて、河合塾ではTAAAをお手伝いする形で、南アフリカ教科書寄贈支援活動を実施しました。'01~02年にも実施し、全国の高等学校・予備校・河合塾生に呼びかけて行った活動の2回目となります。
今回は職員スタッフを3名に増員し、また、全国から集まった書籍を梱包する際には、名古屋地区所属の河合塾生達がボランティアとして作業をしてくれました。
高校からの参加は今回198校、予備校6校。一般の方からも個人的に書籍を寄贈して頂きました。大変多くの方々のご協力のおかげで、価値ある書籍を多数送ることができたと思います。
全国から送られてきた教科書は3万冊。前回の第1回目とほとんど同じ冊数です。
高校や塾生からは、「とても意義のあることだから、これからも続けて欲しい」
という声が多数寄せられました。集まった書籍は'04年8月にダーバン港へ到着する予定です。
なお、今回、全国から書籍を回収する際の送料負担を少しでも軽減出来るよう、西濃運輸株式会社が協力してくださったことに、感謝致します。
●実施の経緯
2003年
9月25日 河合塾スタッフ、TAAA訪問
10月中旬 西濃運輸より運送料協力について承諾を得る(安価で回収)
10月25日~ 全国の高校・河合塾校舎の生徒へ向けて教科書寄贈支援への参加を呼び
かけ。同時に名古屋地区の河合塾生に作業ボランティアを募集
11月中旬~ 支援への協力表明校(204校)へポスター・西濃運輸送付状・手順書発送
12月1~19日 第1回 教科書回収期間
2004年
3月1~19日 第2回 教科書回収期間(計3万冊の書籍集まる)
3月15日 塾生作業ボランティア募集締切 応募15名
3月22~26,29日 塾生15名・教職員5名(1日平均4~5名参加)で6日間にわたり梱包作
業。計270箱27000冊(重量6トン)を梱包。
7月15日 南ア・ダーバンへ向けて名古屋港より書籍出荷
8月 8日 書籍、ダーバン港着
●作業ボランティアに参加した塾生達の声
*思っていた以上に体力仕事で、とても大変だった。地道な作業であり、また、すごい量の教科書に囲まれ、終わりがとても遠くに感じられたが、仲間と協力し合えることができ、楽しい日々を過ごせた。この活動によって南アの子供達の教育の援助に生かされることを心から願ってます。
*教科書を詰め込みながら、これを異国の子供達が使って勉強すると思うと感慨深いものがあった。
*すごく大変でした。知らない出版社があって、なかなか仕分けに慣れませんでした。でもみんなとやっていくうちに、たった3日だったけどすごく楽しんでできたと思います。
*プリントで南アのことについて少し知ることができたし、大学でもアフリカや中東の地域について勉強していきたいと思っていたから、キツイ内容だったけど、良かった。
<担当より>
塾生達は、うずたかく積まれた教科書に埋もれながら、6日間にわたり、来る日も来る日も仕分けと梱包作業にあたりました。作業の2日めにTAAAの会報から抜粋した記事をコピーして配り、南アの現状などについて考える機会を設けたところ、
南ア社会における教育の不均衡さや貧困から来る犯罪の多さなど、それぞれ考えさせられるところがあったようです。