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TAAAの活動日誌 2002-2009年

2006年1月9日

講演とワークショップ「南アフリカの子どもたちに応えて」を開催

2006年1月9日14時より、埼玉県労働会館3階第4会議室(さいたま市浦和区)にて、 講演とワークショップ「南アフリカ(以下南ア)の子どもたちに応えて」を開催いたしました。 講演については、南ア事務所 代表の平林薫を迎えて定期的に開催しておりますが、 今回も前回好評だったワークショップを合わせて実施いたしました。


第1部の講演では、南アの状況、TAAAの取り組み、子どもたちや教師の反響、 独立行政法人 国際協力機構(JICA) との共同事業(HIV/AIDSピア教育プロジェクト)を中心に話が進みました。 すでに民主化して10年以上経つ南アですが、政治状況は前副大統領の汚職事件追求に終始し、 経済状況は好景気でありながら一部の市民を潤すばかりで、貧富の差が益々拡大しています。 そのような中、TAAAは学校図書室を準備している学校に本を寄贈したり、 昨年12月31日には4台の移動図書館車を出航させたりと、地道に活動しています。 また、HIV/AIDSピア教育は着実に推進され、意識が高まった学校では感染者が減少しています。 さらに、TAAAがパートナーシップを組んでいる南アのNGO、ELETによる学校での農業プロジェクトでは、 自給率改善・栄養改善など直接住民の利にかなったものとなっているようです。


ELETの学校菜園を多くの学校に広げて行きたい
ELETの学校菜園を多くの学校に広げて行きたい

キャベツやおいしそうなホウレン草は給食で使い、余った物は売ります。
キャベツやおいしそうなホウレン草は給食で使い、余った物は売ります。


第2部のワークショップでは、昨年放映されたNHKのビデオを参加者で鑑賞し、 登場人物であるピウェちゃんの話を中心に課題の洗い出しと解決策を話し合いました。 まず、参加者は3つのチームに分かれ、配られた付箋に思いつくまま課題と解決策を記述していきます。 次にそれを分類し、各グループ内で討議します。その結果、 「教育は大切だが、特に才能のある個人をどうやって見出すかが課題」 「インフラが重要。まずは電気ではなく水の確保を」 「学校菜園をきっかけにして、野菜の摂取で健康な体をつくろう」 といった活発な意見が出ました。結論には至りませんでしたが、 参加者同士のコミュニケーションを深めることができました。


次回の報告会は2006年7月開催を予定しています。ぜひお誘い合わせの上お出でください。 そして、南アの子どもたちのため、引き続きTAAAへのご支援をよろしくお願いいたします。


文・丸岡
写真・平林

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