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TAAAの活動日誌 2002-2009年

2007年12月2日

2007年度第2回のTAAA報告会を開催

<南アの現状>


講演とワークショップ「南アフリカの子どもたちと共に歩む」を開催2007年11月25日14時より、埼玉県労働会館4階会議室(さいたま市浦和区)にて、講演とワークショップ「南アフリカ(以下南ア)の子どもたちと共に歩む」を開催いたしました。講演については、南ア事務所 代表の平林薫を迎えて定期的に開催しておりますが、今回は色彩豊かな写真をプロジェクタで映しながら話を進めたため、大変臨場感あふれる講演会となりました。


第1部の講演では、今年6月からスタートした「学校菜園プロジェクト」(JICA草の根技術協力事業)の報告が行なわれました。このプロジェクトは、南ア東部に位置するクワズールーナタール州(KZN州)の20校を対象に行なわれています。元々、南ア現地のNGOであるELETが学校での栄養改善を目的として行なっていましたが、イナンダ地区のマンドシ小学校での効果が高く評価され、JICAの支援を受けて対象校を拡大いたしました。


育てている野菜の種類は、キャベツ・にんじん・じゃがいも・玉ねぎ・トマト・ビートルート(赤カブ)など多岐にわたります。学校および生徒の協力があり、特に今年は雨がよく降ったことから、現在のところ順調に展開しています。マンドシ校は、TAAAから州教育省に寄贈された移動図書館車のプロジェクトに参加することによって図書活動が始まり、TAAAから学校に直接届けられた英語の本や教材も活用し、どんどん学校が変わってきています。今年初めにはTAAAからの支援金によって本棚を購入し、念願だった図書室を開設することができました。


第2部のワークショップでは、参加者10数名が2つのグループに分かれ、自由にディスカッションをいたしました。自己紹介・第1部の感想から入り、お互いが感じていること、疑問に思っていること、今後の課題などについて話し合いました。皆さんの共通認識として、「今回のプロジェクトは特にうまくいっており、支援を拡大しやすい」「政府に期待するだけではなかなか改善が難しく、やはり現場で一緒に動いていくことが大切であり、支援の実感が持てる」「雇用を拡大しないと底辺の人々の生活がなかなか向上しない、今回の学校菜園プロジェクトをコミュニティに広げれば、農業という産業の発展や雇用の促進にもつながる」といった意見があがりました。

次回の報告会は未定ですが、今後も定期的に開催してまいります。ぜひお誘い合わせの上お出でください。そして、南アの子どもたちのため、引き続きTAAAへのご支援をよろしくお願いいたします。


丸岡 晶

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