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TAAAの活動日誌 2002-2009年

2007年12月2日

『南アフリカ座談会~アフリカの大地に生きる二人の女性が語る~』を開催しました。


 (特活)アフリカ日本協議会(AJF)、(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)、アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)は、11月28日(水)の19時から21時まで、JICA地球ひろばにて「南アフリカ座談会~アフリカの大地に生きる二人の女性が語る~」を開催いたしました。内容は盛りだくさんで、JVCの津山直子とTAAAの平林薫による現地報告、AJFの林達雄を加えた3人による対談など、多岐に渡りました。


 まず、TAAA代表の野田千香子より、今回の座談会の主役である二人の女性、津山直子と平林薫の紹介が行われました。両人とも、同じ時期ではありませんでしたが、当時御茶ノ水に事務所があったアフリカ民族会議(ANC)で働いた経験があり、これを契機に南アフリカへ旅立ちました。津山直子は当初反アパルトヘイト活動に従事していましたが、1994年の総選挙後は南アフリカ支援へとシフトして現在に至っています。一方、平林薫は旅行や撮影関係など様々な仕事に携わりつつ、2000年からTAAAの現地担当もつとめています。


 JVCの現地報告は、津山直子が実際に関わっている具体的な人々の名をあげながら行われました。JVCは現在、イースタンケープ州とリンポポ州を中心に活動を展開中です。主として前者では環境保全型農業(有機農業)を行っており、後者ではHIV/エイズ関連事業を実施しています。環境保全型農業では、「畑の多様性」「有機肥料」といった9つの指標を設定し、参加型モニタリングをして着実に成果をあげています。一方HIV/エイズ関連事業では、日本のNGOである特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会と共同で活動しています。


 TAAAの現地報告は、過去の活動と現在の「学校菜園プロジェクト」に焦点をあてて進められました。TAAAの主な活動は教育支援であり、英語の図書や移動図書館車を南アフリカに送りつづけています。特にクワズールーナタール州では現地NGOのELETをパートナーとし、、従来の教育支援に加え、2003年からはJICAの助成を受けてHIV/ピア(相互)教育を展開してきました。そして今年6月から、同じくJICAの助成を受けて「学校菜園プロジェクト」がスタートしています。これはンドウェドウェ地区の20校で進められており、キャベツ・トマト・ビートルート(赤カブ)などが育てられています。これらは子どもたちの給食栄養改善につながるだけでなく、コミュニティ支援に拡大する可能性を秘めています。


 両NGOによる報告が終わったあと、JICAの仁田様から感想を頂きました。JVCもTAAAもJICAの草の根協力支援の助成を受けており、仁田様は1ヶ月前に現地のプロジェクトを視察されています。どちらの活動も、たとえば物を大量に配布するような派手なものではありませんが、現地の方々が今後も無理なく進められるような根をはったものになっているということで、高い評価を頂くことができました。


 最後に、今回のメインイベントである対談が行われました。南アフリカで10年以上生きてきた二人の女性に加え、元JVC代表で現AJF代表の林達雄がコーディネータとして加わりました。話はつきず、両女性が南アフリカに関わるようになったきっかけ、今南アフリカで大きな問題となっているエイズ、農業とエイズ対策を一緒にやる意義、子どもたちの様子、JICAへの感謝など活発な対談となりました。また、後半は参加者にもマイクを向け、10数名の方から様々なご質問を頂きました。


 当日は平日の夜にもかかわらず、約60名の方にご参加いただきました。今後ともAJF、JVC、TAAAへのご支援、そして南アフリカへの声援をお願いいたします。ありがとうございました。


丸岡 晶

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